症状別 漢方の教え
~赤ちゃんが欲しい~

冷え性と妊娠

妊娠と関連の深い「衝脈」・「任脈」

冷えがある方は、特に妊娠と関連の深い衝脈・任脈の血液の流れが悪くなると妊娠しづらくなってしまいます。冷えの改善は、妊娠しやすい体づくりに繋がります。

「衝脈」(しょうみゃく)・「任脈」(にんみゃく)

とは。よく経絡というのを耳にしますが、経絡とは「経脈」と「絡脈」のことです。

▶経脈

体の深いところを通り、臓腑を結びつける。「十二経脈」と「奇経八脈」がある。

▶絡脈

体の浅いところを通り、筋肉・皮膚と連結している。

「ツボ」はこの経絡の上にある無数のポイントです。

▶十二経脈

いわゆる五臓(肝・心・脾・肺・腎)六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)に直接もしくは絡んで連結している、気血の通り道。

▶奇経八脈

十二経脈を統率・連絡・調節している。十二経脈の気血が余れば奇経八脈に蓄え、不足すれば補充する。

子宮は、漢方では「奇恒の腑」と言われます(脳や髄も同様)。形態は中が空洞で「腑」のようだけれど、働きは「臓」「腑」両方持っている独特の器官です。この子宮と密接な関係にあるのが、「奇経八脈」のうちの衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)です。

▶衝脈

血の海とも称され、生理と密接な関係。子宮→会陰→上って頭部/下って足に分かれる。

▶任脈

任は妊と同じ意味。妊娠と密接な関係。子宮→会陰→腹部→胸部→咽喉→唇→眼窩を通る。

各臓腑の失調、気血津液の失調を整え、さらにそこから子宮までの通り道である衝脈・任脈の損傷を修復し補うことが、生理を整え妊娠を目指す時には重要になってきます。

『妊娠しやすい体づくり』には、漢方薬を

冷えているからといって、妊娠しないということはありません。ただ、冷え症だった方が冷えを改善することで、妊娠したというケースがたくさんあるのも事実です。赤ちゃんが欲しいと思ったら、まずは栄養のある血をしっかりと身体に巡らせ、しっかりとした良い卵を作り、ベッドとなる子宮を居心地の良い状態にすること。

漢方では赤ちゃんは“綺麗な血液の集まり”と考えるため、綺麗な血液がたっぷり巡っている状態が、赤ちゃんがすくすく育つ環境と考えます。液体は冷えると固まるように、体を流れる血も冷えるとドロドロとしてきます。この状態のことを漢方では「瘀血(おけつ)」と言います。冷えがある方は、血の巡りが悪くなるため、栄養のある血が子宮に集まりにくくなるのです。

漢方相談では、まずはなぜ冷えているのか、体の中でどういうことが起こっているのかを漢方的に紐解き、お一人お一人に最適な処方を選んでいきます。また、体質改善を進めていく途中では体質も変わっていきますので、その都度自分に合った漢方薬を飲むことが大切です。

そして、そもそも体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。
漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、自分の良くなる力をより発揮できるようになり妊娠しやすい体づくりへの大きな後押しとなります。

妊娠を望まれており冷えが気になる方は、ぜひ一度てんじん堂にご相談くださいませ。

漢方相談薬局 てんじん堂

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