プロラクチンとは、おっぱいを出しなさいと命令するホルモン。
妊娠・出産するとプロラクチンの濃度が高まり、おっぱいが出ます。まだ赤ちゃんが小さくて授乳中のときに生理がこないのは、このおっぱいホルモンがたくさん出ているからです。
妊娠していないのに、プロラクチンという催乳ホルモン値が高くなってしまうのが「高プロラクチン血症」。
プロラクチンは排卵を抑える働きがあるため、高プロラクチン血症の90%以上の女性が、生理不順です。また、せっかく授かることができた!と思っても、不育症や習慣性流産になることも多いとのデータもあります。
漢方でおっぱいは「肝」と非常に関係があります。特に乳頭は肝の通り道。肝の通り道が古い血液や汚れた水で塞がれた状態が、高プロラクチン血症です。
肝の通り道が塞がれる原因は大きく三つ。殆どの方は二つ以上の要因が関係していますが、どの要因が背景にあっても、ストレスが絡んでいる場合が多い印象です。心の悩みだけではなく、夜更かしのような生活リズムの乱れもストレスになります。
漢方で鬱々したものを解きほぐしながら、生活習慣を見直し、ストレスと上手に付き合っていく方法を見つけることも、妊娠しやすい体づくりのポイントです。
ストレスにより「肝」の通り道が塞がってしまう状態。生理不順や生理前の胸の張り、お腹の張り、イライラしやすいなどが見られることが多いです。
竜胆瀉肝湯、加味逍遥散、抑肝散加陳皮半夏、柴胡清肝湯など
元々の「血」が少なくて流れが悪くなり「肝」の通り道が塞がってしまう状態。生理不順や足腰のだるさ、ほてり、下半身の冷え、頻尿などが見られることが多いです。
六味地黄丸、杞菊地黄丸、八味地黄丸、鹿茸など
胃腸での水分代謝がうまくいかず、汚れた水が溜まり、「肝」の通り道が塞がってしまう状態。おりものが多かったり、むくみ、めまい、体が重だるいなどが見られることが多いです。
柴苓湯、補中益気湯、柴芍六君子湯など
「検査で異常が分かったものの、ホルモン剤を飲む以外にどうしたらいいのか分からない・・・」
そのような場合でも、漢方は別のアプローチで体の状態を探り、本来のバランスに整えて妊娠できる力を引き出せる助けになります。漢方相談では、まずはいま体の中でどういうことが起こっているのかを漢方的に紐解き、お一人お一人に最適な処方を選んでいきます。また、体質改善を進めていく途中では体質も変わっていきますので、その都度自分に合った漢方薬を飲むことが大切です。
体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、自分の良くなる力をより発揮できるようになり妊娠しやすい体づくりへの大きな後押しとなります。
病院で治療中の場合でもお飲みいただける漢方薬はございますので、ぜひ一度てんじん堂にご相談くださいませ。
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