皮膚病の病名数は1,000種類以上。
その1,000種類の皮膚病を診断していくのは、専門医でも大変だと思います。皮膚病の場合、西洋医学的には「皮膚の病気」として見ていきますが、漢方では「内に病あれば、必ず外に現れる」という考えがあり、皮膚病を単なる局所的な問題と考えず、全身的な状態の現れと認識します。
どんな病気でも漢方を選ぶ際には、大きく2つに区分していくことを、最低3種類します。この方法を「八綱弁証(はっこうべんしょう)」といいます。
A : 体に熱があるための皮膚病なのか、冷えがあるための皮膚病なのか
B : 進行状況は?いつからの皮膚病なのか(数年前から?生まれつき?数日前?)
C : 現在、患っている方の病気に立ち向かう力の状態はどうか?
この3種類のうち、
Aは、熱か寒か
Bは、表か裏か
… 病気が中まで入っている(裏)/まだ表面(表)
Cは、実か虚か
… まだ抵抗力がある(実)/弱々しい(虚)
によって、大きく分けていきます。
上記の分類だけでも漢方薬は様々に分けられ、その代表的なものは下記の通りです。
▶Aで熱を持っている皮膚病(脂漏性湿疹など)
黄連解毒湯、清上防風湯、治頭瘡一方、竜胆瀉肝湯 など
▶Aで寒を持っている皮膚病(凍傷など)
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、桂麻各半湯、荊防敗毒散 など
▶Bで生まれつきなもの、他の様々なアレルギーも合わせて持っている皮膚病
荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、温清飲 など
▶Bで割りと早めのもの、何かでかぶれたときの皮膚病
十味敗毒湯、越婢加朮湯、香蘇散 など
▶Cで実証の方の皮膚病
防風通聖散、排膿散及湯、茵蔯蒿湯、大柴胡湯 など
▶Cで虚証の方の皮膚病
消風散、当帰飲子、黄耆建中湯、六君子湯、十全大補湯 など
以上のように、この分類方法(漢方の処方を選ぶ際の分け方)だけでもこれだけの漢方があり、さらには、臓腑で分ける臓腑弁証、気血水でわける気血水弁証があり、さまざまな組み合わせで漢方を選んでいきます。
西洋医学の薬の選び方とはまったく違い、漢方には漢方の選び方があります。単純に、この病気にはこの漢方というわけにはいきません。
一般のドラッグストアに並べてある漢方薬は、法律的にその効能効果が西洋医学的に2種類書いてあればそれで販売できることになっており、上記のような細かい記載は難しいのが実際です。
漢方を服用される場合はご自分で判断せずに、ぜひ専門のところでご相談を。
「ステロイドや免疫抑制する薬をずっと続けていいのか、不安になる。」
「皮膚の症状のせいで嫌な思いをして辛い。」
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、主婦湿疹(手湿疹)、乾癬、白斑、酒さなど、皮膚のお悩みは内臓とは違って目に見えてしまいます。そのせいで気持ちが塞いでしまったり、嫌な気分になってしまうことも多いと思います。「うまく付き合っていくしかない」と、病院で長い間薬を使い続け、不安を抱えていることも少なくありません。
『肌は内臓の鏡』
漢方薬では、失った潤いや栄養分を体内から補ったり、うまく解毒できるように代謝を高めるなど、根本の体質から改善していきます。
また、長い期間お悩みを抱えていると、それ自体が体へ悪影響に。
「ストレスは体の循環を鈍化させ、余分な炎症を生む可能性がある」と漢方では理論づけられており、ストレスへの対処も非常に重要視されています。
私たちは、ただ皮膚の症状だけを見るのではなく、お客様のお体全体、心の状態を総合的にみて、根本から良くなっていただけるよう、初回だけでなく継続的にサポートしていきます。
そして、そもそも体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、自分の良くなる力をより発揮できるようになり改善への大きな後押しとなります。
お肌の症状でお悩みの方は、ぜひ一度てんじん堂にご相談くださいませ。
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