漢方では水の通り道のことを「三焦(さんしょう)」と呼びます。
 三焦とは「上焦(じょうしょう)」「中焦(ちゅうしょう)」「下焦(げしょう)」の3つのこと。
 どこの部分の水の通りが悪いかで漢方薬を使い分けます。
次の項目に当てはまるむくみは、上述の3つの水の通り道のうち「下焦(げしょう)」のむくみと捉えます。
上焦、中焦のむくみが慢性化すると下焦のむくみにつながるため、むくみの中では最も重症度が高いものになります。
□全身、特に下半身のむくみ
 □腰痛
 □手足の冷え
 □尿量減少
当帰芍薬散、苓姜朮甘湯、八味地黄丸、牛車腎気丸、真武湯など
次の項目に当てはまるむくみは、上述の3つの水の通り道のうち「上焦(じょうしょう)」のむくみと捉えます。
朝起きるとまぶたや顔がパンパン!という方は「上焦」のむくみの可能性が。
 色白でアレルギー体質の方に多く、主に肺・呼吸器が弱ることで発生します。
□まぶた、顔がむくむ
 □悪寒・発熱
 □咳、喉が痛い
 □アレルギー体質
 □顔色が色白
防風通聖散、人参養栄湯など
次の項目に当てはまるむくみは、漢方では「中焦(ちゅうしょう)」のむくみと捉えます。
「中焦」のむくみは、主に胃腸が弱ることで発生します。
消化管では1日に9Lの水分代謝をしているとも言われており、その異常により水はけの悪い体になっていると考えられます。
そもそも胃腸は湿気に弱いという性質が。
 梅雨や高温多湿の夏は、冷たいものを飲んだり食べたりして食欲が落ちる、というようなイメージです。
元々胃腸が弱い方や、暴飲暴食など飲食の不摂生で胃腸が弱り、むくみが出る場合が該当します。
□手足、全身がむくむ
 □下痢
 □食欲不振
 □倦怠感がある
六君子湯、五苓散、柴苓湯、防己黄耆湯など
「立ち仕事が多く、夕方になると足がパンパンになっている。」
 など “むくみ” でお悩みであれば、自分で水分代謝できるようにしていく漢方薬をおすすめします。
むくみの原因に合わせた漢方薬を飲むことで、体内の水分バランスを整え、巡りを良くしていきます。
 利尿剤とは違い余分な水分だけを除いていくので、脱水にはなりません。
人間の体は約50%~60%を水分が占めており、それらは血液中だけでなく、細胞内や細胞間(組織液)を循環しています。
“むくみ” は、血液にあるべき水分が細胞間へ流れ出してしまい、組織液が増えて起こります。
特に女性はホルモンバランスなどに左右されることも多く、むくみが慢性化しがち。
 妊娠中・妊娠後期に象のような足になってきついとご相談いただくケースも多いです。
また冷え性の方はむくみやすいですが、滞った水分は冷えを助長するため悪循環を引き起こし、冷え性が悪化してしまいます。
漢方相談では、まずはいま体の中でどういうことが起こっているのかを漢方的に紐解き、お一人お一人に最適な処方を選んでいきます。
そして、そもそも体のバランスが乱れる原因は、心・食事・運動・休養・環境の乱れ。
 漢方薬を飲むとともにこれらを見直していくことで、自分の良くなる力をより発揮できるようになり改善への大きな後押しとなります。
むくみでお悩みの方は、ぜひ一度てんじん堂にご相談くださいませ。
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