よくあるご質問

煎じ薬の場合、自然由来の生薬をじっくりと煮出して、そのまま服用いただきます。その独特な味や香りに初めは驚かれる方もいらっしゃいますが、だいたい１～２週間で慣れてくる方が多いです。

また、体質にぴったりの漢方薬の場合は、何の違和感を覚えることなくおいしく飲むことができることや、症状が改善される前と後では同じ薬でも味や香りが全く違うものに感じることもあります。「良薬口に苦し」とも言いますが、必ずしもそうでない場合もあるのです。

なお、煎じ薬を加工･粉末にして飲みやすくしたエキス剤もご用意しております。煎じ薬が飲めない方は、どうぞご相談ください。

漢方薬は本来、植物や鉱物、動物を原料とする生薬をお湯で煎じたり、刻んで粉末状にしたり、固めて丸剤にするなど、最も効果的な方法で服用されてきました。

煎じ薬だからこそ感じられる味や匂いがあり、それを感じることがより効果を高めることに繋がります。
一方で、飲みにくさや手間を感じられる方もいらっしゃるので、煎じたものを飲みやすく加工したエキス剤（粉薬や錠剤）が存在します。味が矯正されたものもあり手軽に飲みやすいのですが、加工の過程で成分が減ってしまったり、製剤の安定性を得るために添加物が加えられているものが多いです。どのように製造されたエキス剤なのか見極めることが大切です。

当店では煎じ薬を続けられている方が多く、「より自分の体と向き合う時間を持てるようになった」「香りや味にもすぐに慣れた」「意外と美味しい！」とのお声もたくさん頂いております。

漢方には、一時的に飲んで症状を抑える素早い効果のある漢方薬と、ある程度の期間飲んで体質改善をする漢方薬があります。

たとえば花粉症の治療の場合、『現在出ている鼻水を止める漢方薬』と『花粉症が出ないように体質改善のために飲む漢方薬』があります。体質改善のためには個人差や重症度によりますが、ある程度の期間が必要ですので根気よく続けることが大切です。その間は、鼻水が気になる時には止める漢方薬を頓服で一緒に使われるとよいです。

さらに「自分に合う究極の野菜」とも言える漢方薬を継続的に飲むことは、良くあり続けるための究極の食養生でもあります。

お客様のなりたい姿を叶えるために最善の方法でお飲み頂くことが大切ですので、続け方についてはご相談の中でその都度一緒に決めさせていただいております。

漢方薬は１日分からご用意できますので、飲めるか不安という方には数日分でもお試しいただけます。

ただし、効果を実感していただくには、まずは少なくとも2週間は続けて頂くことをお勧めしております。2週間～1ヶ月毎にお渡しさせていただき、その都度経過を確認させていただくことで、最適な漢方薬をお飲みいただいております。

続ける上でのご不安や疑問なども、お電話やメールなどでいつでもサポートさせていただきますので、安心してご相談ください。

漢方薬の成分の多くは、大腸の腸内細菌によって吸収されやすい形に変えられて効果をあらわします。そのため、空腹時に飲むほうが早く腸内細菌のいる場所に到達できるので、効き目が早くなります。
さらに、食べ物などの影響、食べ合わせを防ぐためにも、空腹時に飲むほうが適しています。

しかし、一番大切なのは１日量をその日のうちに飲み切ることなので、飲み忘れた場合は食後でも構いません。

漢方薬といえども薬なので副作用もあります。たとえば、アレルギー体質の方が漢方薬を飲んだ場合、ごくまれに発疹などが出ることもあります。また、体質に合わない漢方薬を飲むとかえって症状が悪化する場合もあります。

専門の薬局･病院できちんと相談をして「証」を判断してもらい、ご自身のお体に合った漢方薬を服用することが大切です。

一般的な病院・薬局では、保険診療のもとで漢方薬が処方・調剤されることになります。
これはつまり、保険適用の範囲内で漢方薬が選ばれるということになります。対象となる漢方薬は200種類以上ある漢方薬の中の一部であり、さらにそれぞれの漢方薬を処方できる病名も決められています。

本来、漢方薬は病名で決められるものではなく、お一人おひとりの症状や体質によって最適な漢方薬が異なります。そのため、お客様にとって最適な漢方薬を飲んでいただくには、少々制限がかかってしまうのが実際のところです。また症状と体質に合った漢方薬を選んでもらうには、漢方（中医学）特有の考え方・見極め方で専門的に選んでもらうことが重要です。

漢方相談薬局 てんじん堂では、初回から継続的にお客様の状況をお聞かせいただき、その都度中医学的な視点に基づき最適な漢方薬をお選びいたしますので、安心してご相談くださいませ。

なお、保険適用の漢方薬と保険適用外の漢方薬の違いについて、詳しくは下のリンク先をご覧ください。